この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
赤い花~情欲の檻~
第3章 MemoriesⅡ
福山雅治に似た端正な風貌の祥吾は何をしていても絵になる男だ。今も長い足を優雅に組み、煙草をくゆらせている姿は月9のドラマのワンシーンを見ているかのよう。
大好きな彼と狂おしいようなひとときをホテルで過ごしながら、何故、自分は昔の彼のことばかり考えているのだろうか。
美華子は想いを振り切るかのように首を振り、祥吾から自らの身体を隠すように背を向けて自分も服を着始める。だが、わざわざ背を向けることはないのだ。セックスが終われば、彼はすべての関心を美華子から失い、こちらを見ることなどないのだから。
大好きな彼と狂おしいようなひとときをホテルで過ごしながら、何故、自分は昔の彼のことばかり考えているのだろうか。
美華子は想いを振り切るかのように首を振り、祥吾から自らの身体を隠すように背を向けて自分も服を着始める。だが、わざわざ背を向けることはないのだ。セックスが終われば、彼はすべての関心を美華子から失い、こちらを見ることなどないのだから。