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赤い花~情欲の檻~
第3章 MemoriesⅡ
窓際には細長い机と足の長いスツールが並んでいる。後はカウンター席、それにボックス席が幾つか、広い店内にゆったりとした配置で置かれていた。平日の夜とあってか、客は店内のそこここにちらほらと見かける程度だ。祥吾と美華子は真ん中辺りのスツールに並んで腰掛けた。
祥吾ほどではないが、これも黒服で美男の若いウエイターが注文を取りにくる。祥吾はウイスキーのロック、美華子はカンパリソーダを注文し、美男のウエイターは静かに去っていった。