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甘党な愛
第3章 三
「更生って、八雲一体何したの?」
「それは……プライベートなことは、ちょっと言えないけど……」
「……」
真剣に尋ねると後嶋から目をそらされて、途端に私はカンが働いた。……もしや暴力事件?アイツ前科持ちか?……まさか、危ないクスリとか?
「だから八雲君には少し気を付けた方が良いよ。基本良い人だけどね」
「……へ、へぇ……忠告ありがとう……」
「後、絶対お酒は飲ませちゃダメだから。基本良い人だけどね」
「……」
何処が良い人だ。真剣に忠告する後嶋の言葉を聞いて、私は目が死んだ魚の様な目になり、灰になる様な気持ちだった。そのままキッチンから後嶋が出ていくと、その背中を無表情で見つめていた。