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甘党な愛
第8章 八
その隙に素早くボタンを閉めると、急いで体をソファに起こした。
「言っとくけど、お前なんか襲うつもりねぇから」
「どの口がそんな事言ってんだ……」
偉そうに話す八雲に返事をするも……まだドキドキしてる。本当に襲われるかと思った。更生のことを聞いたから、八雲を怒らせたのかと思った。誰にでも聞かれたくない過去はあるだろうし。私だって――……
「本当に色気のねぇ……良いか?今度更生させられてるとか、親から見放されたとか言ったらこれぐらいじゃ済まねぇからな?」
「……」
やっぱり怒っとるやないかい。怒ってスカート捲りとかするなんて、やっぱり小学生か!異性の服のボタンを強引に外すのだって、殆ど犯罪だ!
「返事は?」
「御意……」
八雲の小学生並の行動と乱暴さに黙り混んでいたが、鬼の様に冷たく睨まれると私は返事をするしかなかった。