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第4章 愛撫は彼で成り立っている！？――菜々美編――

菜々美は高瀬が好きなのだが周りの女みたいに積極的にはいけないタイプ。

『すまない……』
のお詫びに結城は中谷を通じて恋の後押しを。

お膳立てしてもらってマイペースな高瀬とつかの間の時間に舞い上がるだけの菜々美。

菜々美・中谷は仕事の関わりの中にすぎないが、
中谷・結城は昔からの家族ぐるみのつき合いでお互いを信頼し、
結城・菜々美は予言の依頼者と依頼人である。
この三角の構図が要になるであろう。

結城は依頼人の菜々美を不憫に思い――
それにはまず『すまない…』のシチュエーションが関わっていて…
結城は菜々美の幸せを願うのみなのであるが①を読んでからのお楽しみ！
ジレンマでモヤモヤしてください！

だけど結城がいつもハラハラきてるように菜々美にはどこか不安定要素があり、
彼はほっとけなく――…

結城を要所要所で登場させるのは２人の気持ちの移り変わりを表したのである。
それには中谷が大変重要な立ち位置を占め２人を繋ぐ。
傘もパウンドケーキも交差点のポイントも結城と菜々美を繋ぐのは中谷――…
本当に大事なキャラになりました！

パウンドケーキからくるくるストーリーがまわった！――とでもいいましょうか。

中谷がいなければ、
中谷がアサヒコーポレーションの課長と仕事上のつき合いがなければ、
結城と菜々美の接点はないのです。

元々菜々美には高瀬が好きだったのだから予言以外には菜々美からは結城に連絡等するはずもないから。

中谷は重要です。