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普通ってどんなの?
第1章 発展途上

男の子同士じゃ出来なくて、男女でも出来なくて、女の子同士ならギリギリ出来る事なんか無いかなぁ?
しかもインパクトが有って、皆を黙らす事が出来そうな事で───
「キス」コレが私の答え。
皆からは「出来るけど、したくないよ。」こんな感じの答えを期待した。でも思い通りに事は進まなかった。
なんと学年で1番モテるあきちゃんが立候補したのだ!
マジか!何考えてんの?
あきちゃんが私の事を好きな素振りを見た事は無い。多分話題の中心に居たいだけだと思う。流石にそんな気持ちの子とはイヤだよ───
でも自分から言い出した手間あとに引けない…。
教室で皆が見てる中、私の前に立って目を瞑り待ち構えるあきちゃんに、触れるか触れないかのキスをした。
なんだこりゃ…ちくわ?
プニュっとザラザラしてた。
一応その場は盛り上がって終わったけど、私の心はペッコリへこんだ。
奈緒が見てなかったのが、せめてもの救い。
でも、奈緒が見てたとしても、お笑い芸人の罰ゲーム見るみたいにクスクス笑って見てただろうなぁ…。
そう思うと、またまたガッツリへこんだ。

