この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
普通ってどんなの?
第1章 発展途上

私の興味が有る事は、男の子達と一緒らしい…。
あの子の胸が出てきたとか、胸が出てきたのに何も着けてないとか、あの子はスポーツブラかブラジャーかどっちだろう?とか、あの子の足がキレイとか、あの子はもう生理が始まったらしいとか、そんな内容の話を女の子と出来るのが男の子達には楽しいらしい。
アイツのチン毛が1本だけ生えたらしいと数人の男の子にパンツを剥かれた男の子が居た。教室の後ろのスペースで抵抗して揉みくちゃになってる内に、貴重な大人の明かしは敢えなく抜けてしまったと聞いて、大笑いした。
普通の女の子なら引く話も私となら出来るから、周りは益々男の子ばかりになっていく。
でも、少し厄介な事になってしまった。
ある男の子に「ホントに女子か!?」と疑われた。
本人は、ふざけて言ってるだけだと思うけど…。
私は図星をつかれて、名前の分からない怒りに似た感情がムクムク大きくなるのがわかった。
この気持ちは悔しいって言うの?涙が粒になる前に両手の指でグッと押さえつけて、何事もないフリをしなきゃと思った。
深呼吸して手を顔から離した。涙は押さえて止めたけど、イライラは簡単には抑えられない。
付いてるモンは女のソレだよ!
只、女の子にしか興味が湧かないだけだよ!
なんて…。
そんな事バラス分けにはいかないから─────
「女の子同士ならキスしても平気。誰か相手してくれる?」
こんな事言って手を上げる子なんて居ない。
はず…。

