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普通ってどんなの?
第2章 途中経過

2階の窓のカーテンの隙間から見てたのは、カナちゃんでしょ?
始めからそれほど仲良くないし、謝る事が出来なくてもまぁ困らない。って放置しておいたらいつの間にかハブられてた。
一緒に居る子が派手なモテ組から頭の良い静かな子組に代わった。良いんだけどねぇ奈緒以外なら誰と居ても一緒だし…。
静かな子達の中では地味ないじめが有ってカラカッテルだけと言われれば、そうかもと言えなくも無い感じのいじめ。
私は見て見ぬふりをしてた。
ある日いじめられてる子が教室の窓に足を掛けて死んでやると叫んだ。
「やめなよココ2階だよっ!!落ちても大ケガして痛いだけで死なない。本当にソレがしたい事なの?違うでしょ?」
私が咄嗟にそう言うと、落ちようとしていた子は窓に掛けていた足を下ろして窓に背を向けた。静まり返った教室で、いじめていた子達が駆け寄って慰めている。
いじめといて今更慰めても茶番だよ。女の子同士って集まると煩わしくて、奈緒以外と一緒に居てもつまらない。

