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普通ってどんなの?
第2章 途中経過

小学6年生になって、学年で1番モテる男の子から「4年の時好きだった」と言われた。
そう言えば私が座ってる椅子の背中の隙間に入って、後ろから抱きしめるみたいに座ってたなぁコイツ。
トシ君が好きかどうか何度か聞いてきてたし、占いするから質問に答えろとか───
あれは全部コイツのアプローチだったんだなぁ…。
全然気が付かなかった。
私がモテ組の女の子達に交換日記に誘われたり注目を集めたのも、ハブに拍車をかけたのもコイツのせいという訳だ。
なるほどね。
奈緒にしか興味が無くて何となく過ぎてしまったけど、少女マンガの世界の真ん中に居たんだなぁ私。
その時好きって言われてたら、好きに成ってたかも知れないのに…。
ホントに?
性別関係ないの?
そうみたいだね。求められると嬉しくて、それに答える事で存在意義を見出だす。寂しがりやさん。
んでもって、自分が困って居る事には鈍感なお人好し。
だから来るもの拒まず
去るものを追う根気は無い。
それが障6年生の今の私。

