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キミを愛シテ溺れてる
第8章 ふたりの未来、二人の彼氏
その言葉は突然やって来て、私をヒヤリとさせた。
「あ、そうだ。来週は就活で東京に行ってくるよ」
「へえー……。そっ、そうなんですか。また東京ですか……」
そこはここから新幹線で数時間かけて行く程、遠い場所。
憧れる場所だけど、交通費を考えたら気軽に遊びに行けるようなところではない。
だけど、ソラ先輩が大学四年生になってから就活で度々行くようになった。
ちなみに、どの場所で就職したいのかまだ聞けていない。
離ればなれになるのが怖くて、その日が近づいて欲しくないと思ったまま過ごすのが嫌だったから。
これからは私たちはどうなるんだろう。
見えない未来に怯えてしまう……