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キミを愛シテ溺れてる
第13章 ひと時の青春と禁断の恋
「それに僕は年上がタイプだし。だから風子ちゃんのことも何とも思ってないんだよねー」
「思われても困るから」
「仮の話だけど、風子ちゃんを好きになったとしても僕は諦めていたなー」
大地くんも頬杖をついて人が行き交うところをぼーっと眺め始める。
同じクラスで過ごし、放課後も一緒にいて話すことも多かった男友達。
でも今まで一度も男として意識したことなんてない。
女友達のように話せるし、一緒にいても緊張さえしないから気楽な存在だった。
だから、こうやって仮に恋愛話を出されても気持ちは何も変わらなくて今までと同じまま。
「ソラくんが好きだって分かったら潔く諦めて譲っていたと思うし」
「大地くんって私に負けないくらいソラ先輩のことが大好きだよね。見掛けると必ず話し掛けに行っていたし」
「もちろんだよー。ソラくんは僕を救ってくれた人だからね」
「恩人ってことかな……?ソラ先輩に何かしてもらったの?」