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キミを愛シテ溺れてる
第11章 真っ白な青春のままで…(ソラ目線)
目を大きく見開いた風子はまた顔を赤くする。
おまけに動揺しているのか、手に持っていたチョコスティックのお菓子箱を落としている。
その様子を見て自分が言った事の大きさに気づいて、俺の方まで急激に顔が暑くなってきた。
まだ事情を話していないからこれではまるで告白をしているようだ。
「かっ、彼女のフリでいいんだ。困ってることがあるからその時だけ……。ほんの数分だけでいいから」
「フリ…なんですね……。…………。わっ…、私でよければいいですよ」
恥ずかしそうに答えてからスカートの上に落ちたチョコスティックを一本、一本拾って上目遣いで俺を見てくる。