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キミを愛シテ溺れてる
第13章 ひと時の青春と禁断の恋
「立場上といえば……、バイト先の店長とか、大学の教授、友達の彼女とか?
それとも、お姉さんとか妹とか……。これはないよね。うーん……」
「……当たり。お姉ちゃんだよ」
「そうなんだ。大地くんはお姉さんのことが好きなんだね」
紛らわしかった答えがはっきりとして自然と浮かんできた笑みを大地くんに見せると、どうしてなのか驚いたような顔をされた。
慣れない話をしているせいで大地くんの気持ちがさっぱり分からなくて私はまた首を傾げる。
でもすぐに視線を下ろしてサンドイッチが包まれていた紙をグシャッと丸めていた。
「お姉ちゃんはいつも優しくて頼もしくて共働きで忙しい両親の代わりに僕の面倒を見ていてくれていたんだ。……ってこんな話、聞きたい?」
「うん。大地くんの恋バナって聞いたことないから聞いてみたい」