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キミを愛シテ溺れてる
第13章 ひと時の青春と禁断の恋
「はい。皆で仲良く食べましょう」
賛成した私は笑顔でポンッと両手を合わせた。
トラウマになったものを強引に食べされられた衝撃でまだ起き上がれない海田先輩も黙ったままニヤニヤと笑っている。
「うぐぐ……。風子ちゃんまで加担するとは……」
「大地くんも食べるよね?私たちの友情の絆を深めるために」
「ソラくんの鬼畜!風子ちゃんの悪魔!」
この後すぐにトマト料理が運ばれてきて、大地くんは私たち三人に仕返しをされた。
高校生の頃もこんな風にからかい合って仲良く過ごしてきたから久しぶりにあの頃に戻れたような気がした。
青春時代に築いた私たちの友情は大人になっても続いている。
きっとこれからも変わらないだろう。
そしてこの時に食べたトマト料理が美味しかったのか、次の日から大地くんのトマト嫌いがなくなったようだった。
トマトジュースを飲んでいる大地くんの自撮り写真が私たちのスマホに届いていたことは、ソラ先輩に抱かれた後に気づいた。
【ひと時の青春と禁断の恋 END 】