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キミを愛シテ溺れてる
第2章 処女ヲ捧げた時
それから数ヶ月後。
「また散らかってる。ゴミはゴミ箱に入れるって習わなかったの」
当たり前のことをしない颯太を叱っていると宥めるように抱き寄せられて、髪を撫でられた。
「でも昨日の夜に風子に言われていた空き缶はちゃんと捨てておいたぞ」
「やればできるじゃん。その調子だよ」
「いつもありがとな風子。……大好きだ。なあ……」
「ん?なぁに?」
「今まで言ってなかったけどよ。そろそろ、付き合うか……」
「……うんっ!付き合いたい!……颯太、愛してる」
* * *
大好きより上の愛してるなんて言われたことがないのに、私はずっと颯太のことを愛していた。
どこまで尽くせば言ってもらえたんだろう。
それとも……
私の初めてを捧げるべき男は、別の人だったのかな……
もう、愛さえもなんなのか
分からないよ……
【処女ヲ捧げた時 END】