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もう私、生徒じゃない
第13章 密室で二人きりの時間は
先生の過去、それは苦しくて痛いものだった。

額に浮かぶ傷はきっとその時のものなのだろう。

無意識のうちに涙が溢れていた。



その痛みを私は知らない。

その痛みをなくすこともできない。

それでもあなたの力になりたい。

これは、私のエゴだろうか。



ふと、先生が泣いていることに気づいた。

その涙を指先で拭うと先生が

その手を優しく握って指にキスを落とした。

私が驚いて顔を上げると

色っぽく上目遣いな先生の視線に

吸い寄せられたように目が離せない。



私は気づいたらベッドに押し倒されていた。
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