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もう私、生徒じゃない
第13章 密室で二人きりの時間は
「…嫌じゃないか?」



そんな言葉が降って来る。



私は、経験がない。

未知だからこそ怖い。

でも、なぜか不思議と…



「…嫌じゃない…です。」



偽りなくそう答えることができた。



私の返事を聞いた先生はゆっくりと

私の顎先を指の甲で撫でる。



「ふん…んん…」



くすぐったくて鼻かかった声が出てしまう。



「可愛いよ」



穏やかな声が再び降って来る。

その声が麻酔のように脳内に広がる。

そのうちに手は首筋をそっとなぞる。



「んーっ…」



ゾワリと先程とは違う感覚に小さく鳴いてしまう。



「敏感なんだね」



そう言うと先生は首筋に軽いキスを落とす。



「ひゃっ!」



「ごめん…嫌だった?」



嫌じゃない…ただ、びっくりしただけで…。



「嫌ならやめるから…言って?」



その言葉に私は首を横に振って答えた。
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