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もう私、生徒じゃない
第3章 木曜日の午後

「山岡紗希子」
喉が渇いて1人で自販機に向かっていた私は
友人の名前を聞いて思わず立ち止まった。
山岡…紗希子…?
それは間違いなく紗希子ちゃんのフルネームだった。
教員用の男子トイレの中で
若い教師たちが笑いながら話している。
なぜか、これ以上は聞いてはいけない気がしていた。
それでも人間の好奇心とは怖いもので
私の足は動こうとはしなかった。
「昨日抱いてやったんだよ」
ビクンっと自分の身体が跳ねるのがわかった。
…抱いた?…誰が?…誰を?
今の話の流れから脳内ではスグに繋がっていたけれど
信じられない…否、信じたくないという気持ちが
思考をわざと鈍らせていた。
それでも現実を叩きつけるように話しが続く。
「アイツは当たり。」
「お前が当たりって言うってことはM女か…
なんか、ガッカリ。山岡美人なのにな。」
「いやいや、
あの気の強そうな美人がMなんだぜ?
そそられたよ」
喉が渇いて1人で自販機に向かっていた私は
友人の名前を聞いて思わず立ち止まった。
山岡…紗希子…?
それは間違いなく紗希子ちゃんのフルネームだった。
教員用の男子トイレの中で
若い教師たちが笑いながら話している。
なぜか、これ以上は聞いてはいけない気がしていた。
それでも人間の好奇心とは怖いもので
私の足は動こうとはしなかった。
「昨日抱いてやったんだよ」
ビクンっと自分の身体が跳ねるのがわかった。
…抱いた?…誰が?…誰を?
今の話の流れから脳内ではスグに繋がっていたけれど
信じられない…否、信じたくないという気持ちが
思考をわざと鈍らせていた。
それでも現実を叩きつけるように話しが続く。
「アイツは当たり。」
「お前が当たりって言うってことはM女か…
なんか、ガッカリ。山岡美人なのにな。」
「いやいや、
あの気の強そうな美人がMなんだぜ?
そそられたよ」

