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もう私、生徒じゃない
第7章 知らなかった遊戯
恐怖で足が震える。

涙で視界がぼやけてくる。



鉛のように重い足を引きずって

やっとの思いで学校へたどり着く。



「おはよう、藍…なんあった?」



紗希子ちゃんは声をかけてくれるけど

「大丈夫だよ」と力なく答えることしかできなかった。



お昼休みの途中、

職員室にレポート課題を提出しにいくと

出勤した先生の横顔が見える。

先生の顔がこちらを向くが

視線が交わる前に踵を返し職員室を出る。



午後の授業中も絶対に視線が交わらないように

先生の顔を見ないように授業を受けた。
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