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もう私、生徒じゃない
第10章 面影を重ねて
「ん…っ」



寝ている彼女が小さく鳴いた。

咄嗟に手を引いたが痛々しく腫れあがる部分は

見るに耐えなくて、また軟膏をたっぷりとり

深呼吸をしてからそっと触れる。



「んん…」



甘い声に変な気を引き出されそうになるが

理性で必死に押し留める。

他の部分より多めに軟膏を塗り終え手を拭く。

買ってきたパンツを開封し彼女に履かせる。

バスルームへいき彼女の着ていた服を持ってくる。

その中からブラジャーを探し当てヒモに腕を通す。

ホックを留めるために彼女の上半身を抱き上げる。

彼女の肌が触れると女の子の香りが鼻腔をくすぐる。

ホックをとめてそっと上半身を戻す。



下着を身につけた彼女の姿に

ギリギリまで堕ちかけていた理性が戻ってくる。

俺は彼女に布団をかけるとソファーにどさっと腰を下ろした。
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