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もう私、生徒じゃない
第12章 密室で二人きりの
風が俺の前髪を撫でる。
彼女の後ろ姿を見送ってから
彼女になんて謝ろうか考えていた。
彼女が笑顔で駆け寄ってくる。
早く、早く謝りたい。
そして、抱きしめたい。
腰掛けたベンチから腰を浮かせて
俺も彼女の元へ向かおうとして…
彼女の後ろに男がいることに気づいた。
その男は…
包丁を持っていた。
男は俺の顔を見てニヤリと笑うと
包丁を勢いよく振り上げ
彼女の背中に振り下ろした。
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