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第12章 密室で二人きりの

彼女の笑顔が苦痛に歪む。

彼女の膝が折れそうになるのを

男は無理やり引っ張り上げ

何度も何度も彼女の身体を刺す。

抵抗する力すらなくなった彼女を

滅多刺しにし続けている。



彼女との距離は30mもないのに

今はやけに遠く感じる。



彼女の元へたどり着く少し前に

男は彼女を地面に放り投げて走り去っていく。



俺は男を追うことではなく

彼女のそばにいることを選んだ。



だが、その時には既に

彼女は事切れていた。