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雪の日に祝福を・・・。
第8章 2人の夢
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日常は、どんなモノであっても安心する。たとえ一般からかけ離れた〝日常〟だったとしても。
彼の夢に私も乗りかかったのは、追って見たかったからだ。とても・・・倖せな日々だった。
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絵画コンクールを調べてもらい自分で問い合わせもして調べ尽くした結果、春のコンクールが1番間近で大きいものだと判った。
「燵夜くん。」
「なに?なんだか楽しそうだね。」
「ええ。絵画コンクールのことを調べてみたの。」
家に帰り食事を作る彼の背中に声を掛ける。
「え・・・・・・?」
「沢山あって困ったんだけれどね。春のコンクールが1番間近で大きいものだって判ったの。」
「よく、調べたね。」
「ええ。なんだか余計なことをしたかしら?」
「いや、そうじゃなくって・・・」
「だったら。コンクールに出す気はある?」