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雪の日に祝福を・・・。
第8章 2人の夢
「ある、けど・・・」
「〝あるけど〟・・・なぁに?」
なぜだか浮かない表情。
「まだ、自信がなくって。」
「燵夜くん。心配しないで一緒に頑張りましょう。」
不安げな表情に笑顔を送り励ました。
「月依さん・・・」
「応援するわ。」
手を握り自分にないモノを持つ人を間近で応援したかった。
「出来るかな・・・」
「協力する。なんでも言ってね。」
「ありがとう。」
手を握り返して微笑みを返してゆっくりと唇を重ねた。
「画材を買って準備をしなくちゃね。」
「なにを、描こうかな・・・」
「ゆっくりと選んだらいいわ。」
「そうだね。」
2人は、笑い合って抱き合った。
》 》
目指す道が見えて私は、また歩き出すことが出来た。足踏みは、終わり。彼との出逢いが私を変えた。変えてくれた。