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雪の日に祝福を・・・。
第11章 結果発表~なごり雪~
彼の父親の介入が少なすぎたこと。しつこかったにも関わらず断ってからというもの1度も圧力を掛けてこなかった。
気が付くべきだった。彼も苦しんでいたことを・・・。
私は、〝なにを〟見ていたのだろうか・・・・・・
《 《
「若狭です。先ほどお電話を頂きました。」
「若狭さんですね。少しお待ち下さい。」
受付は、すぐに病棟に連絡を入れる。
「若狭さん、あちらの看護師がご案内します。」
「判りました。」
受付が差した方に看護師が居て会釈してきたので歩いて行く。
「さぁ、こちらへどうぞ。」
「はい。」
案内されたのは、大きな診察室だった。
「若狭さん、急にお呼びだてしてすみません。」
「いいえ。」
「先日の検査結果が出ました。」
「どうでしたか。」
本当に呑気に構えていた。
「現在頭痛は、どうですか?」