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雪の日に祝福を・・・。
第11章 結果発表~なごり雪~
「そう・・・一緒に行きたかったけど、仕方ないね。遅れないで気を付けて来て。」
「ええ、ごめんね。先に出るわ。」
鞄に必要な物を入れて彼にキスを送る。
「行ってらっしゃい。」
出て行く彼女に声を掛けた。
「あ、はい・・・。
ええ、解ってます。今日・・・きちんと、話しをします。」
タイミングよくかかってきた電話に気分が重くなりながらも出た。
「ええ、判っています。任せて下さい。」
ピンポーン!
インターフォンが鳴り一方的に電話を切って玄関を開ける。
「どうも~今日は、宜しくお願いしま~す。」
「こちらこそ。」
明るい作業服の男に挨拶を返し部屋に上げる。
「青いマスキングテープの貼っている物を運んで下さい。」
「「判りました。」」
男たちは、テキパキと仕事を始める。
》 》
思えばなにもかにもが順調過ぎた。