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雪の日に祝福を・・・。
第11章 結果発表~なごり雪~
「最優秀作品金賞は、村雨 燵夜さんの〝我が家〟です。おめでとうございます。」
スッポトライトが彼に当たる。
「燵夜、くんっ・・・おめでとう。」
「っ・・・!!?」
「村雨さん、ステージにどうぞ。」
「さぁ、行って。」
「う、うん・・・」
彼女に背中を押されてステージに向かった。割れんばかりの拍手とカメラのフラッシュ攻めに遭う。
「村雨さんは、初のコンクール参加での受賞となりました。ひと言お願いします。」
「えっ、と・・・嬉しいです。支えてくれた方に感謝を伝えたいと思います。」
彼女を見つめて司会に答えた。
彼の姿をボーッと見つめていた。
「では、絵のお話しを訊いていきたいと思います。」
インタビューが始まると会場をゆっくりと出た。
キラキラした彼を遠くに感じながら決心が鈍らないように外の空気を吸い込んだ。