- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
雪の日に祝福を・・・。
第11章 結果発表~なごり雪~
「問診・・・?」
「はい。では、検査結果をお伝えします。」
「判りました。」
心臓が早鐘のように打っている。
》 》
なにも、要らなかった・・・あなたの傍に居られるのなら。
それくらい想いが強くなっていたのに。あなたの〝愛〟を受け入れることが出来る心になっていたのに。
神さまは、意地悪だった。あなたもそう、思っていたでしょう?
いまは、少し落ち着いた。あなたは、どうしているかしら・・・
逢えない時間が私を蝕んでもあなたに逢わない・・・。
《 《
「皆さん、栄えある重傷作品は・・・・・・」
大きなシャンデリア。数多のマスメディア。絵画コンクールの発表には、著名人も呼ばれていてとても華やかだった。
この発表を応募した時とは、違う心境で・・・心ここに在らずの状態で2人が参加していた。