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雪の日に祝福を・・・。
第11章 結果発表~なごり雪~
ここまでくると悪魔の仕業としか思えない。
希望などない。私の道には、なにもない。
そう要らないとずっと思ってきたしそうやって嘘を付いてきた。しかしそれは、無駄な強がりだった。
いまさら気が付いても遅い。しかしなにも無かった頃に戻るだけ。
愛も温もりも夢も希望も明日も・・・・・・
なにも無かった頃に戻るだけ。そう戻るだけ。
欲しいものを口に出来なくても。望むものが全て零れ落ちてしまってもこの渇望が、この飢えが、この渇きが、満たされることがない・・・日々に戻るだけ。
だから。満たされないまま旅立ってやろう。そうもう決めたのだ。
そうこの道を行くと決めたのだ。
誰にも縋ることもなく、叫ぶこともなく。
ただ・・・ツイていない日々だった、と嗤いながら。
私の世界には、確かに微かに光る〝愛〟があったのだから・・・・・・