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雪の日に祝福を・・・。
第12章 終わりのハジマリ
全てを終わらせるまで、私は・・・死ねない。
綺麗に後腐れもなく居なくなる為に私がしなければならないことは、以外と多かった。
《 《
時間がないのだと悟った日に会社を辞める決意をした。
「社長、部長・・・大変長くお世話になりました。大変急なお話しで申し訳ありませんが本日で退職させて頂きます。」
忙しい商社の社長と直属の上司である部長を呼んだので早々と話しを済ませようと簡潔に伝えた。
「若狭く・・・いったい、〝なにが〟あった?」
「やっぱりここではなくて新天地で一からやり直そうかと思いまして。お話しも頂いていましたし・・・」
「君は、我が社の即戦力なのに・・・。まさか、千明社長が君を訪ねてきたのにも関わりがあるのかな?」
「そう言って頂けて本当に嬉しいです。ですが、やはり元婚約者の居る会社は・・・・・・」
1番怪しまれない理由をゴリ押しする。