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雪の日に祝福を・・・。
第13章 愛の居場所
きっと今の現状を訴えたらかまわず抱きしめてくれただろう。しかし今では、〝義妹の義母〟だ。縋ってなんになる。
胸の傷みとともに病室に帰った。
》 》
飢えた心は、蝕まれて荒んでいく。見えた希望も私を見放した。
寒くもない、寂しくもない。それは・・・・・・〝嘘だ〟。
鈍感になった訳でもない。
むしろ昔よりも〝敏感になった〟。
なら・・・〝どうしたのか〟って?
〝気が付かないふり〟、そして・・・〝振り向かない〟だけ。ただ、それだけ・・・。
〝忘れたふり〟で自分を護ってるだけ。
〝偽物《ウソ》〟と言う盾で護らないと・・・。
私の真実に自分《ワタシ》が触れないのだから誰も触れてなどくれない。
《 《
「これが今回のCTの結果だ。前回の物と比べてみると・・・」
2つの画像を重ねる。
「明らかに腫瘍は、大きくなっていますね。」