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雪の日に祝福を・・・。
第14章  優しさに祝福を
  


 小さな命を抱いていてようやく判る。確かに自分もこうして抱かれていたのだと言う現実。


「若狭さん?」


 涙を流すので驚いた。


「すみません・・・なんか、泣けてきます。」


 ゆっくりとベッドに戻し溢れる涙をぬぐう。
 


「明日、また見送りに来ますからここへ来たことは、伏せておいて下さい。」


「はい。明日、お待ちしてます。」


「ばいばい。」


 小さな命に手を振ってエレベーターホールへと向かった。体力の落ちた今の自分には、車椅子の一漕ぎが辛い。



「っ、ゴホッ!!」


 咳が急に出て止まらない。身体が大きく揺れる。

 ガタンッ!!


「っ、最悪・・・やることが、あるのに・・・・・・」


 車椅子から床に滑り落ちて幾度目かの咳の後、意識を失った。


  
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