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雪の日に祝福を・・・。
第5章 失った世界の景色
「どうして?」
「いえ、飴を舐めているからです。」
「・・・っ。」
後輩のいつもの嫌味かとため息を付きそうになったが舌を動かすと甘い刺激が走った。
「気付いていませんでしたか?」
「ええ・・・」
答えて机を見ると包み紙が置いてあった。
「行きます。」
去って行く後輩見ながら自分の無意識さにため息をつく。
「(また、変な噂されたらどうしよう・・・)」
キーボードを打ちながら後ろ向きな考えをしているとメールが来た。
〝 今夜は、ワインバーになるみたいです。よかったら、いらして下さい。 〟
アルバイトくんからだった。
「(最近あの子のペースな気がする。いいの、私。)」