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雪の日に祝福を・・・。
第7章  傾くシーソー
  


「へへ。」


「だからね。もう自分のマンションに戻っていいわよ。」


「えっ、追い出すの?」


「やぁね、そうじゃないわ。燵夜くんが居て凄く心強かったし助かったけどそろそろ〝自分の生活に戻って欲しい〟って言ってるの。」


 捨て犬のような寂しい目をされて罪悪感が広がる。


「俺。マンション、引き払っちゃって・・・」


「えっ、ちょっと訊いてないわよ!」


「うん、言ってないから。」


 サラリと爆弾を投下する。


「ちょっと。いつのこと?私の子守を頼まれたから?」


 年上として出なく〝大人〟として訊き捨てならない事由が発生している。


「〝子守〟って・・・ここからの方がバイト先近いし。半月も空けるならって・・・」


「もう、どうして言わないの?」


「ごめん。気を遣わせたくなくって・・・」


 シュンとして反省の色を見せる。


  
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