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籠鳥 ~溺愛~
第8章
鏡哉は自分の大人げない行動に舌打ちしながらも、だからと言って何もなかったように部屋に戻ってくる勇気もなかった。
起こさないようそっと美冬の体を抱え上げる。
やはり前よりも軽かった。
そう、あの日初めて美冬にあった時に感じた軽さと同じくらいだった。
「ごめん、美冬……」
起こさないよう囁いて懺悔しながら、美冬の部屋へと向かう。
16時なのに雨のせいか部屋の中は暗かった。
ベッドに下し上掛けをかけると、鏡哉は美冬の部屋を出た。
自室のクローゼットから目的の夏用のスーツを探す。
シャツをバッグの中に詰めてクローゼットを出た時、部屋が閃光に照らされ一瞬白くなった。
窓の外を見るといつの間にやら夕立が酷くなり、雷が発生していた。
窓から視線を戻すと、そこには美冬が立っていた。
「み、ふゆ……」
鏡哉はその場に固まってしまい、なぜか身動きが取れなかった。
ぷち。
何か音がするが、部屋が暗くてわからない。
ただ美冬がこちらに近づいてくるのは気配で分かった。
ぷち。
また音がする。
美冬が目の前まで歩いてきて止まる。
ぷち。
そして目の前でワンピースの胸のボタンを開けた。
ワンピースの胸元ははだけ、中からは透き通るような白い肌が見え隠れしていた。
見てはいけないと思うのに、華に引き寄せられる醜い虫のように目をそらすことができない。
「みふ――」
「鏡哉さん……私を―――――して……」
「あぁ……ぅんっ……ああ……」
暗い部屋に美冬のか細い喘ぎ声が響く。
白いワンピースは引きちぎられ、今や布の残骸としてベッドの下に落ちている。
下に何も下着をつけていなかった美冬は、どう見ても成長途中の少女にしか見えない裸体を晒しベッドの上で鏡哉の愛撫にわなないていた。
まるでいたぶっているのかと勘違いするほど、余裕がなく荒々しく美冬の体をまさぐる鏡哉は、半ば強引に美冬の感覚をせり上げていく。
形が崩れそうなほどその小さな胸は揉みしだかれ、先端を甘噛みされる。
その度に美冬の華奢な体は跳ねるのだが、それを押さえつけるように鏡哉は体重を掛けて美冬を拘束する。
「あ、やぁ……はぁ、あぅ……」