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籠鳥 ~溺愛~
第9章
びっくりして両手で自分の口元を抑えるが、与えられる刺激はあまりにも気持ち良すぎて、甘い喘ぎを止めることができない。
「ああっ はぁん……」
「気が付いたか?」
自分の下半身から顔を上げた人物――眼鏡をしていない鏡哉を見て、美冬は内心悲鳴を上げた。
「き、鏡哉さん、だ、駄目……」
美冬はそこで今まで自分に施されていた行為が何か思い至り、手を使って上半身を引いた。
シーツに皺をよらせながら後ずさりする美冬を、鏡哉は濡れた口元を手の甲で拭いながら見つめている。
その瞳が熱っぽい雄のものだと思い恐怖を感じた美冬は、体を反転させ、ベッドヘッドのほうへ逃げる。
しかし鏡哉はそれを許さなかった。
美冬の細い足首を掴むとぐいと自分のほうへ引っ張る。
体制を崩した美冬はとっさに目の前のベッドヘッドの真鍮製の柵を握った。
「逃げるな……」
そう命令されるが何度も達した美冬の体はもう限界だった。
「ゆ、許して、鏡哉さん――」
柵に寄り掛かるように美冬は必死に許しを請う。
「駄目だ。美冬が言ったんだろう――」
うつ伏せになった腰に鏡哉の大きな掌が重なる。
「私を――めちゃくちゃにして、って――」
どくり。
美冬の心臓が大きくはねたその時、
ずぷぷと音を立て、鏡哉が美冬の蜜壺に己の欲を捻じ込んだ。
「ひゃあああんっ!!」
あまりの質量に美冬の背が仰け反る。
内壁を擦りあげられるたまらない刺激に、美冬は柵を必死に掴みながら耐える。
何度も何度も美冬の弱いところを集中的に擦りあげられる。
そうすると静かだった自分の中の何かがゆるゆると蠢き始めるのが、自分でもわかった。
美冬の中が鏡哉の形に変えられていく。
意識をまた手放してしまいそうになると、鏡哉は腰を打ち付けるのを止め、ゆるゆると入り口を擦りあげる。
「あ、あぁ、やぁ……ひゃうん!」
意識を手放す前までは秘芯を触らなければ気持ち良くならなかったからだが、中を擦られるだけで高みに昇らされていく。
美冬が切なそうに啼くと、また鏡哉がパンパンと腰を打ち付け中を蹂躙し始める。