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第1章 好きな人


直接言いたいけど、電車の中じゃ言えないし、乗車駅駅も降車駅も違うから言うタイミングないし、

彼が降りた時に私も一緒に降りて言うとしても
朝は忙しいかもしれないし⋯と試行錯誤してるうちに、

LINEのIDと少しのメッセージを書いた紙を渡すことに決めた



前の日の晩に書いた

『いきなりで、すいません。貴方に伝えたい事があります。直接言いたいので、お時間をいただきたいです。良かったらLINEしてください。』

ほとんど告白しますと言っているようなものだけど、どうしても直接言いたいし、正直付き合えるとも思ってないから
最初で最後のわがままのつもりで書いた


あの人が降りる時に渡す!脳内でシュミレーションしながら何度もイメージした

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