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第1章 好きな人


後日分かったのが、彼は必ず同じ時間の電車に乗って通学し、
降りる駅は私よりも早かったということ

つまりあの日彼は私に合わせて終点まで居てくれた
それが分かった時も胸がときめいた

その日から私は名前も知らない片思いの相手に会いたくて、
同じ時間の電車に乗ることにした


でも、意識すると声をかける勇気も出なくて、
向こうも私のことに気づかないまま(もしかしたら忘れてるかもしれない)時間が過ぎていって⋯


自分が高校3年生で、来年にはもう彼の姿を見ることも無くなることに気がついた


だから、その時決めた
告白するって

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