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いつまでも思春期
第14章 撮って! 私はヌードの蝶
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コンテストの締め切りが迫り、ヒロインは奇策に出る。
昆虫しか撮れないなら、自分が昆虫になればいい──背中に大きな羽をつけ、触角つきの帽子をかぶったバタフライ・ガールとなって彼の前に立つ。
「これなら撮れる」
目の前にいるのは「蝶」なのだ。
優雅に舞う蝶。立て続けに落ちるシャッター。作戦成功。
やがて、蝶になったヒロインは舞いながら衣装を外していく。
ストリップといえばそれまでだが、彼女は幸せそうに裸になっていく。
ハイになった主人公は、もはや彼女が素裸で羽を背負っているのにも気づかないで撮り続ける。
芸術的なポーズ。満足そうなヒロインの笑顔。いやらしさはない。
ついに完全に脱皮して、人間の女性としてレンズに全裸をさらすことになっても、シャッターは落ち続けていた。
▼
ヒロインの羞恥にまったく言及しないストーリーだった。
ビキニで撮影が可能だったら、その場でオールヌードになって構わなかったに違いない。
好きな相手に裸を見せるのは、とっても嬉しいことだと、
恋する少女の気持ちを代弁した作品だったということか。
当時の純情少年だった私には、とうてい信じられなかったが。
──────────
コンテストの締め切りが迫り、ヒロインは奇策に出る。
昆虫しか撮れないなら、自分が昆虫になればいい──背中に大きな羽をつけ、触角つきの帽子をかぶったバタフライ・ガールとなって彼の前に立つ。
「これなら撮れる」
目の前にいるのは「蝶」なのだ。
優雅に舞う蝶。立て続けに落ちるシャッター。作戦成功。
やがて、蝶になったヒロインは舞いながら衣装を外していく。
ストリップといえばそれまでだが、彼女は幸せそうに裸になっていく。
ハイになった主人公は、もはや彼女が素裸で羽を背負っているのにも気づかないで撮り続ける。
芸術的なポーズ。満足そうなヒロインの笑顔。いやらしさはない。
ついに完全に脱皮して、人間の女性としてレンズに全裸をさらすことになっても、シャッターは落ち続けていた。
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ヒロインの羞恥にまったく言及しないストーリーだった。
ビキニで撮影が可能だったら、その場でオールヌードになって構わなかったに違いない。
好きな相手に裸を見せるのは、とっても嬉しいことだと、
恋する少女の気持ちを代弁した作品だったということか。
当時の純情少年だった私には、とうてい信じられなかったが。
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