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第29章 わかりやすかった性の目覚め

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めったに見られない、羞恥に耐える表情。

少し意外だった。僕はなんとなく、女子には恥ずかしい格好なんてないと思っていたから。

たとえば、当時はピンクレディが大人気で、ビデオもない時代に同級生の女子は振り付けを覚えるのに必死だった。
そこまでやるならと、学校がわざわざ時間を作って、ミニ学芸会が催されたほどだった。

そして、少女たちはミニスカートを自作して踊った。

どうせなら衣装っぽくしようと、狭いスリットを深く入れていたから、ちょっと動くとブルマーが丸見えになった。

でもそれだから楽しいらしい、表情は明るく、誇らしげだった。
大人びた少女の晴れ舞台とも言えるだろう。

同じ少女たちがブルマー姿で虐げられたのだ。

あの組体操は、貴重な羞恥シーンだったことになる。

やがて羞恥に慣れていき、全裸を恋人にさらすことになる少女たち──彼女らにとっても、僕にとっても、原点だった。
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