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train perfume
第2章 近づく距離

痴漢に遭ったことがないわけじゃないけど、学生だった頃に比べると、ずっと減ってたし、24にもなって、お尻触られたくらいで恥ずかしいとか言ってられない。
ちょっと動揺したけれど、スカートの上からお尻を撫でてくる手を払って、体制を整える。
痴漢は手をどけて触るのをやめた。
はぁ、よかった...やっぱりちょっと気持ち悪いな。
相手の顔を見るのはちょっと怖くて、背中を向けたまま携帯を見る。
それにしても、こんなに人がいる中で触ってくるなんて、どういう神経してるのかしら。
触られたことなんて完全にもう終わったこととして考えてて、勝負に勝ったような気でいたらーーーーー

