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train perfume
第3章 大人になるためのレッスン

次の日から、彼は約束通り、私のそばで守ってくれるようになった。
今までは、1人分空いていた2人の間にはもうだれもいない。
「大丈夫?きつくない?」
自分だってきついはずなのに、私ばかり心配してくれる。
ガタンーーーー
電車が揺れるたびに、2人の距離がまた縮まって、甘い匂いが香ってくる。
「ごめんね、私ばっかり体重かけて。重いでしょう?」
「全然大丈夫、そのために俺がいるんだから、もっとこっち来ていいよ。」
そう言いながら彼は、私を窓側へ寄せて、人の波が私にこないようにかばってくれる。
これじゃあどっちが年上だかわかんない、
でもとりあえずこんな朝がずっと続くなんて幸せすぎ...

