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囚われる…
第3章 楼蘭
「気持ちいいのか?匠…。」
クックッと馨が笑う。
「いいよ…、あぁんっ…。だけど、俺は全てを教えて欲しいんだよ。」
「わかっている。だからお前には全てを見せてやる。その代わりお前は俺のものになるんだ。」
馨のものになる?
ならなければ俺は消されるから?
また頭がはっきりとしなくなって来た。
身体中にキスをされ、ペニスを包み込む手に愛撫される。
「あんっ…。」
「可愛いな…。匠…。」
「馨…。」
もっととか言いそうになるほどの快感…。
アナルが刺激されて快楽にだけ溺れてしまう。
溺れているのは快楽にか?それとも馨という男にか?
謎の男にやりたい放題にされている。
「止め…て…。」
「下さいは?」
「下さい…。」
「じゃあ、挿れてやる。」
何を?
さっきの何十倍にも感じる圧迫感と激痛が身体中を突き抜ける。
悲鳴は手で塞がれた。
俺が知りたかった馨とはそういう意味なのか?
男と関係を持つという恥辱を受けているのに、身体だけがその中で悦びを見い出そうとしている。
幻の頭…
馨じゃないのか?
馨は何故…、俺を選んだ?
こんな事をされてまで俺は馨の何を知りたいんだ?
混乱の中で快感に登り詰めていく。
馨…。
「もう…。」
イクゥ…。
解放感に身体が仰け反った。
首を無理矢理に捻られてキスをされていた。
「俺のものだ…。」
薄れつつある意識の中でその言葉だけがはっきりと聞き取れた。