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第13章 大輔さんの転勤ーフィナーレー
「どれにするか決めよう」
「種類いっぱいあって迷っちゃうー!」
パラパラとカタログをめくる。
「あ、これ」
「気に入るのあった?」
「これ、真ん中にエメラルドが入ってるんだって。エメラルドは5月の誕生石で私も大輔さんも5月生まれだし」

「すみません」
大輔さんが店員さんを呼ぶ。
「はい、お決まりでしょうか?」
「これをお願いします」
「裏側に文字を入れることできますけど、どうしましょうか?」

Daisuke&Hijiri

「これでお願いします」
文字を紙に書いて店員さんに渡す。
「はい、それでは、出来上がりが1週間後なので、その頃またお越し下さい」
「分かりました」
「ありがとうございました」

「次は…」
「まだ行く場所あるの?」
「疲れた?」
「大丈夫だけど」
そろそろお腹が…
「早く帰ってエッチしたい?」
小声で囁く大輔さん。
「大輔さんのバカ!」
「冗談だよ」
大輔さんが笑う。


「次はここ」
「ここって…」
「結婚式場だよ。今日は内覧会なんだ」
「内覧会?」
「実際の結婚式場を見学したり、式で出される料理を試食することできるんだ」
「へぇ」

「お待ちしておりました、望月様」
次はタキシードを着たジェントルマンが出迎えてくれた。
「衣装を試着させてもらいたいんだけど」
「はい、かしこましました」
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