この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕の彩芽
第11章 十一
「お前ら、服脱いでベッドに上がれ」
悪魔だ。悪魔が降臨なされた……。
「秋人さん……?どうしたんすか?」
寝室に呼ばれるなり、唐突に秋人さんから言われて豪は戸惑いを隠せなかった。不思議そうに質問する。その横で私は、はっきりと拒否した。
「嫌ですっ!ぜったい!」
ローターとかわけの分からんものされてたまるか!ペットにだって意思や権利はある!今こそ立ち上がる時だ!……見事、無視されたけど。
「どっちかが嘘をついてる。それを俺が見極める」
「見極めるって……どうやってすか?」
秋人さんは寝室のクローゼットへ近付いていくと、クローゼットから何か取り出し、豪へ冷淡に答えた。
「ローターでだ。お前ら、正直に言うまで責めて!責めて!責めて!責めまくってやるから覚悟しろよ!」
そのままローターらしきものを両手に持ち、はっはっはっと笑う秋人さんは本当に悪魔の様で。隣で豪が身震いしたのを、私は見逃さなかった。