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僕の彩芽
第12章 十二

「まあ良い。今日はもう寝るか」

 力強い腕を離され、浴衣を羽織らされる。その行為にもだが、自分の情けなさに泣きたくなった。

「はい……すいません……」

 結局出来なかった……。私は本当に使い物にならない女だ。折角秋人さんが恋人にしてくれるって言うのに……。

「お前とさくらは奥の部屋で寝ろ。俺は豪と此処で寝る」

 落ち込んでいると、そっと頭を撫でられる。その言葉に私は静かに頷いた。

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