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僕の彩芽
第14章 十四
「……そんなに俺が好きか?」
「はい……」
「一生か?」
「はい……」
「他の男に靡いたりしないか?」
「しません……!」
「そうか……」
掴んでいた肩を離される。体が離れて、秋人さんの心も体も同時に失ったような気持ちだった。続けられた言葉を聞くと、拍子抜けしたが。
「じゃあ、許してやる」
「えっ……?」
「もうしないと誓え。俺にもう二度と嘘をつくな」
「っ……!誓います!絶対に!誓います!」
嗚呼……なんて優しいんだろうか、秋人さんは。はじめ出会った頃は鬼や悪魔だと思っていたのに。こんなに優しい……。
「彩芽、もう一度言え。俺が好きか?」
穏やかに微笑んで秋人さんが聞くと、私は秋人さんに抱き付いた。
「大好きです!一生離しません!」