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僕の彩芽
第14章 十四

 秋人さん、好き……。好き……。もっとキスしたい……。もっとくっついていたい……。

「……んんっ……ううん……」

 喉奥をくすぐられ、舌を根元から吸われると、体を捩らせる。そして、ちゅっとリップ音を立てて、秋人さんが唇をゆっくり離すと、うっとり秋人さんの顔を見つめた。

「……あ、秋人さん……」

「欲しいか?彩芽」

「……はい……欲しいです……」

「俺が好きか?」

「……好きです……」

 秋人さんの質問に、一つ一つこくりと頷く。そんな私を微笑んで見ると、秋人さんは私の頭を撫でた。

「俺も好きだ。彩芽、来い」

 両手を胸の前で広げられると、私は自然と秋人さんの胸に抱き付いていた。

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