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僕の彩芽
第4章 四
あれから疲れていたのかぐっすり眠っていたが、明け方起こされてから全然寝れなかった……。その理由はリビングから聞こえてくる喘ぎ声――
「ぁぁん!秋人ぉ……もっと突いてぇ!」
激しすぎます。声、もっと抑えてくれませんかね。
「そこよ、そこぉ!ごりごりしてぇ……!」
ごりごりって……ゴリラじゃないんだから。
「いく……早くいかせてぇ!」
分かったから……はよイケや!
……なんて事は言える筈もなく、私は寝室のベッドで布団にくるまりながら、ひたすら念仏を唱えていた。
「南無阿弥陀仏……南無阿弥陀仏……」
明け方からずっとこの状態だ。何回するんだってぐらい、喘ぎ声は止むどころかどんどん激しくなっている。床の振動音やソファの軋む音も……まるで地獄にいる様だ。
「秋人ぉ!いかせてぇ!」
秋人さんって、絶倫なのか?それともサド?女の人がずっといかせてって頼んでるのに、どうやらいかせてあげてない様だ。私をペットとして飼うんだから変態なのかもしれない……。
「あぁん!」
私はまだ鳴り止まない喘ぎ声に耳を塞ぎながら、強引に目を閉じて寝ようとした。