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僕の彩芽
第4章 四
……にしても、恥ずかしい。秋人さんの膝の上で首輪とバスタオルしか身に付けてない格好で、秋人さんと向かい合って座っている。至近距離には秋人さんの綺麗なお顔。キスでもされたらどうしよう。鼻血ぶーものだ。
「ポチ。俺は今日夕方から仕事だ。帰ってくるのは朝方になる。世話してやれなくて悪いな」
「いえ……お仕事頑張ってください」
「ご飯は豪に作らせて冷蔵庫に入れておく」
「ありがとうございます……」
ペットに対しては優しいんだな……。ちゃんと心配っていうか、世話してくれている。これがペットじゃなければ、普通の恋人同士みたいだ。
「……」
秋人さんの話を聞きながら、少し頬が緩んだ。だが、それも一瞬の事。
「良いか?絶対逃げようとするなよ。もし逃げれば……海に沈められると思っとけ」
淡々と言われると、私は全身を震わせた。
「はい……」
おっかない。やっぱりこの人、おっかない。風俗のオーナーって、裏では黒い人と繋がってるのかな……。というか、秋人さん自体、黒い組織の人じゃないよね……?凄くあり得るんですけど。
「ポチ。仕事に行くまでたっぷり可愛がってやる」
変な想像をして勝手に怯えていた。そんな私のバスタオルを突然剥ぎ取り、秋人さんは床へ落とす。